JC岩倉(岩倉青年会議所)









【はじめに】

戦後まもない時代、「新しい日本の再建は我々青年の仕事である」という覚悟のもと、
1951年に日本青年会議所が立ち上がり、早70年を迎えようとしています。
そんな先人たちの力強い志の元、現代社会は何不自由なく暮らせるほど豊かに生まれ変
わり、青年会議所が産声をあげた時とは時代背景も変わってきています。
だからこそ今また青年会議所の意義が問われる時代になり、私たちも真剣に向き合わな
ければいけない時代になってきたと考えます。
今の時代にJCは必要でしょうか? 私は必要だと思っています。

【滅私奉公】

先人たちの力強い志の元、日本の経済は発展を遂げ、「Japan as number
one」、「Japan System」 と称賛され、海外のビジネススクールでも日本式
の経営や経済を学ぶ機会があるほど注目を浴びるようになりました。
しかし戦後の経済発展による産業構造の変化、職住分離、Globalization
or Americanizationといった欧米諸国の思想の影響か、日本人はいつ
しか本来の意味とは違う個人主義にはしり、自身の権利と主張(利己)を第一義に考えるよ
うになってきている気がしています。何かあると自身を律し、自分を変えるのではなく、人
を変えようとする。大きな声の人間が主張はどうであれ得をする、そんな利己的な時代にな
ってきている気がします。

そんな中、私はJCに出会いました。


当時私は教育という仕事柄、人づくりを通じてまちづくりを行っているという自負はあ
りましたが、直接まちづくりができるJCがおもしろそうだと感じて入会をしました。
入会をして初めて知りました。単年度制で、慈善事業だけにとどまらず、広くその年々に
必要だと真剣に考えるまちづくりを行い、社会的課題に取り組む20歳から40歳までの
若者たちの存在を。
入会をして感じました。三信条の元、自身の修練のため、仲間のため、そして奉仕の精神
をもって愚直なまでにまちを想い、まちの未来を考え、1mmでもこのまちを前進させよう
と取り組む先輩や仲間たちの志を。

私は「日本人の利己主義化と公共心の希薄化」が進む現代社会だからこそ、今まで以上に、
私を滅し、愚直に世のため人のため、まちの為に活動する志を持った団体が必要だと考えて
います。そしてそこで育ったメンバーが今後の岩倉の未来を力強く創っていくのだと。
私はそう信じています。

【20の志を求めて】

そのためには、より多くの志をもった仲間が必要です。そして、志をもつ若者たちに出会
うには、地域や市民、多くの人を引き付ける魅力のある団体として存在し、認知されなけれ
ばならないと考えます。そのために大事なことは大きく3つあると考えています。
一つ目は、岩倉青年会議所の魅力を知ってもらう機会が必要だと考えます。そのためには、
まず地域や市民が必要とし、メンバー達も誇りをもって取り組めるインパクトのある事業
を、青年会議所が音頭をとり、いろいろな人を巻き込みながら共に手を取り合ってまちづく
りをすすめていく事。そして、私たちの活動をより多くの市民に知ってもらえるように、広
報計画を含め戦略的にブランディングをする必要があると考えます。
二つ目は、魅力的な人に人は集まる事です。青年会議所は学び舎といわれるほど学びが多
く、JCI MISSIONにも示されている通り、若者に成長の機会を提供する団体です。
様々な地元密着のまちづくり事業を通じた学び、異業種交流からの学び、日本全国から集ま
る同業種交流から生まれる学び、世界組織というスケールメリットを活かした他団体では
得られない学びを提供することができます。
自身を磨き、ひとかどの人物を目指す若者には、求めれば求めるほど得られるものが多い
団体です。前向きに修練を自身の学びととらえ、学びを自身の糧になると考え、行動できる
人間力あふれる魅力的なメンバーが集まれば、自然と魅力的な団体になると考えます。「あ
の人がいる団体だから入ってみたい」そう言われるように、様々な分野でリーダーを目指す
我々は精進する必要があると考えます。
三つ目は仲間集めに必要なものは、豊かな経験でも高い能力でもなく、メンバー一人ひと
りが青年会議所活動に誇りと情熱をもち、志の火を地域に灯すために、足を使って行動する
事。我々自身がこの自覚を持つことが何よりも大切だと考えます。

【岩倉の未来の育成】


私は「真に社会で活躍できる人材の育成」こそが青年会議所の本懐だと思っています。
そのためにLOMとして行わなければいけないことは、二つあると考えます。
一つ目は志の育成です。自分たちのまちをよくする責任が青年にあるという自覚に目覚
め、奉仕、修練、友情の三信条をもって「sutatus quo」(社会的課題)にチャ
レンジする気概を持った志あるメンバーの育成がLOMとしての使命だと考えます。そし
てこれは、まちづくりを通してしか行うことができない事だと私は考えています。
だからこそ我々は限られたメンバーでもLOMの運営をしっかりと担い、私たちの志を
形にし、力強いまちづくり活動を展開していかなければいけないと考えます。
2020年度は岩倉が誇る郷土の誇りを守る事業を、青年会議所が音頭をとり、各種関係
団体、行政、企業、市民を巻き込みながら実行委員会形式でじっくりと腰を据えて取り組ん
でまいります。
多くの志が集まれば、1 個人ではできないこと、1LOM ではできなかったこともできる
ようになる。多くの知性が集まれば、多くの学びも生まれてくる。そして、多くの情熱が集
まれば、不可能に思える事にもチャレンジしようという勇気が生まれてくる。
そう考えています。

二つ目は、学ぶ機会の提供です。JCI MISSIONには“To provide development
opportunities that empower young people to create positive change”と示されており、「若者
に成長の機会を提供」することが使命であると明示されています。
我々はこれまでもメンバーが自己啓発で培った力で地域に貢献をしてきました。
「青年会議所は学び舎である」といわれるほど学びの機会は無数に広がっています。メン
バーが求めれば求めるほど得られるものがあり、社業にプライベートに還元できるものが
無数にあります。メンバー一人ひとりが自身を磨き、成長することで、より高いレベルでま

ちづくり事業に取り組み、力を発揮することができるようになると考えます。世界的組織の
利点を活かした様々な学びの機会を提供し、メンバーの自己成長に取り組みます。

【結びに】

限られたメンバーと経験が浅いメンバーでの運営は決して平たんな道のりではありません。
この道のりを超えてゆくためには、前例なき様々な工夫や、組織としてのあり方の抜本的
な見直しを含めた聖域なき改革を推し進めていく必要があると考えています。
私たちは今までも様々な修練を乗り越え成長してきました。JAYCEEとしての志を
持ち「為せばなる」の精神で、前を向いてメンバー一丸となって駆け抜けていけば、必ずそ
こには道ができると信じております。一年間よろしくお願いいたします。

Where there is a will, there is a way.
意志あればそこに道あり