JC岩倉(岩倉青年会議所)









【はじめに】

最も強い者や最も賢い者が生き残るのではなく、唯一、生き残るのは変化できる者である。
チャールズ・ダーウィン

私たちが住み暮らす日本は自然災害に見舞われやすい環境にあり、災害被害数及び地震発生数は世界でも有数であります。しかし古来より日本人は厳しい環境変化にも対抗しうる独自の文化を形成してきました。例えば白銀比を設計に用いた法隆寺の金堂や五重塔などの建築物は、地震・災害に耐えうる強度を1000年以上保ち続けることのみならず、現代の私たちの心を豊かにする美しさを保ち続けています。このことから日本人は苦難や時代の変化に対応できるだけでなくプラスアルファのアイディアで独自の豊かな文化として昇華できる国民性であると私は考えます。また近代の日本情勢を振り返ってみると、第二次世界大戦の終戦から奇跡と称された高度経済成長を遂げ、一時はGDP世界第2位の経済大国にまで昇りつめた一方、バブル経済の崩壊から「失われた30年」といわれる経済停滞期がいまなお続いています。さらに日本の人口減少は今後加速し経済に深刻な打撃を与え、20年後には先進国から脱落する可能性すら指摘されています。我々は数々の転換期から新時代を創ってきた先人たちのように時代の変化に対応できる運動発信をしていく必要があります。

【郷土愛を育む青少年の育成】

岩倉市の中心を流れる五条川と桜並木は誰もが認める地域の宝であり、1990年には「日本さくら名所100選」に選ばれました。この桜並木は1949年に市民の手で植樹され、市民の手で守られてきております。
我々は市内の子供たちに郷土愛や地域への誇りを育むことで、未来に向けて能動的に活躍できる市民の育成に取り組みます。


【変化に対応できる人材の育成】

1990年代以降、日本の深刻な人口問題として取り上げられてきた少子高齢化は、現在では高齢化率29.1%となり超高齢化社会に突入したことで、生産人口の減少による国力の低下、年金問題など、かねてから懸念されていた社会問題が徐々に表面化し人々の生活を圧迫し始めています。
2021年に誕生した岸田政権は、新たな資本主義の中で各家庭の資産所得倍増プランを掲げ、貯蓄から投資へ移行することの重要性を発信していますが、貯蓄を美徳と教えられてきた日本人には浸透しているとはいえず、投資を名乗った特殊詐欺も増加傾向にあります。
コロナ後の新しい社会の建設に向けた様々な新しい知恵を試み、新しい成長を力強く始めなければならないと考えます。
2022年4月より高校の家庭科の授業で金融教育の義務化も始まりました。
1人1人が金融リテラシーを身につけて、自分の身は自分で守るという気持ちを持ち、お金のことがわからないという不安から自由になれないのではなく、他方、お金があれば人生の節目で選択肢が増える、つまりお金のことに正面から向き合えば人生の自由度が高まり、選択肢を持った大人を増やすことで持続可能な強い「まち」にしていけると考えています。
我々は時代の変化に対応するため金融リテラシーの重要性を発信し、自分の身は自分で守れる人材の育成に取り組みます。


【会員資質向上と会員拡大】

会員の減少問題と併せ、経験の浅い会員の割合も増加しています。青年会議所の事業や活動を行う上で、JAYCEEとして何をすべきか?を考え、また運営ルールの徹底や資料作成などに関しても熟知が必要だと考えます。充実した活動を行う為にも、会員の資質向上を目的とした研修の実施や、例会など平時の運営の中にもその事をしっかりと意識することが重要です。
またJCの仲間は皆信じ合い強い絆で結ばれる仲間です。青年経済人として苦楽を共にできる仲間がいるのが青年会議所であり、人によって人が磨かれる場所が青年会議所です。
私は岩倉青年会議所は、アットホームなLOMだからこそ、みんながフラット(対等)な場所であり、みんなが楽しく活動、活躍できる場所であり、みんなが個々のスキルを活用して市民に対して発信できる場所であり、皆で一致団結して行動できるLOMだと思っています。だからこそ、私たちの思いを同じくする仲間を地域から募り、組織をさらに活性化させ、より大きな運動を展開していきます。

【結びに】

JCとは明るい豊かなまちづくりのために行動した結果、自分自身が成長する団体であると考えております。JCに入会する動機は人により様々ですが、入会したからには意義のあるJC運動をするため全力を注いで頂きたいと思います。何のために運動をするのかという目標意識を明確にもつことが大切で、自ら本気でJC運動に挑戦すれば得られるものも多いと思います。自分の限界を決めずどこまでも妥協せず本気で活動をやってみると、日常生活では絶対に得ることのできない友情や感動が手に入ると信じております。